氣功&ヨガ(養生大学)

氣功、ヨガをベースに伝統医療、民間体育と現代の心理療法及び運動生理学を結びつけて、誰にでもできる身心をほぐす調整法を学ぶ。東洋医学的養生学とその実践について学ぶ。

当会は氣功とヨガを通して、養生の実践をすすめている。養生とは字のごとく「生きる力を養う」「生命力を育てる」ということであり、「生き方を整える」ということでもある。生きる力の本質は何か。まずからだの原点を知ることから始まる。そしてその人らしく生きるための智慧を実践的に開拓するということである。

氣功のルーツは「天人合一」という哲学観と、人間が自然と調和し健康長寿していくための「養生法」によって生まれた。古くは導引、内丹、存思、行氣などの名称で呼ばれていたものが1950年代にひとまとめに「氣功」と呼ばれるようになった。氣功をもっと広くとらえいくと、日本や世界各国の伝統医療や民間体育、宗教やシャーマニズムの中にも気功と呼べるものがたくさんある。

氣功においては、体内の陰陽のバランスをとることと外界の陰陽との協調とバランスをとることを基にし、姿勢、動作を整え(調身)、精神状態を整え(調心)、呼吸、内氣を整え(調息)ことによって、心身の高度な統一とバランスを目指す。その結果、病気の予防と治療、潜在能力の開発だけでなく、人格の形成(人間性の回復)にまで至るものである。

当会では中国氣功の流れを受け継ぐが、一方で日本の民間体育(野口整体、野口体等)や伝統的身のこなし、武術的身体操作法、古神道、ヨーガから現代心理療法なども研究整理し、武道ならぬ「氣道」として捉えている。

 

■氣功養生学 初心会(要予約)

場所:太陽健康会.道場

曜日:都合のいい日で予約していただく。60(但し2名以上) 

参加費:1500円 

※初心者対象です。氣功の用語、基本及び日頃簡単に出来る氣功法の紹介、質疑応答等、わかりやすく説明いたします。

 

■青空氣功 

場所:近隣公園

曜日:第 日曜日 午前 時〜 時 分〈雨天中止〉

参加費:

※氣功太極十五勢、ゆすり・ゆらし・ゆらぎ氣功、感覚開発トレーニング中心

 

■からだ塾(養生大学)  

場所:太陽健康会.道場

曜日:第4曜日 午後 1時〜4

参加費:4回券10000円 単発参加3000

 

■温熱療法勉強会 

場所:太陽健康会.道場

曜日:希望日に予約をとっていただく 但し2名以上 

参加費:                                                                                 

※慢性症に卓効。アイロン療法と様々な温法の勉強会。互いにやり合って学ぶ。氣功との相乗効果

 

■紅葉と氣功ハイキングの集い(11) 野草摘みと氣功ハイキングの集い 樹林氣功とハイキングの集い等 

 

個人レッスン(60分)

 

指導員候補生募集中!

 

功トレーニング法 一部紹介  

 

■站功(たんとうこう)=立禅

 最も基本的な氣功鍛錬法(静功)で氣功の原点ということもできます。ただ立つ、ひたすら立つ。これがベースとなり、様々な動きを持つ動功へと発展していきます。初心者にとっては退屈に感じるかもしれないが、実際にはこれが一番医療効果を発揮します。功をしっかりやり込むことによって動功や太極拳の質も変わってきます。

坐禅では骨盤が安定していますから、比較的長時間姿勢を維持できます。立禅では二本足で立つため、中心軸の安定化がむずかしい。天芯と地芯を結ぶように重心を落として立ち、同時に重力を無力化させるようにリラックスします。

 ☛立ち方のポイント (自然--功の型は多種あります

・足裏(脚心)平らで吸い上げられ、足裏と地芯がつながる

・膝ゆるめ、股ゆるめ、会陰広げ引き上げるように    

・腰ゆるめ、反らず引かず

・胸ゆるめ、張らずへこまず       

・肩ゆるめ、脇ゆるめ開き、肘ゆるめ吊り下げる

・顎楽に引き、首楽に立ち上がる           

・まぶた垂らし(半眼)、眉間開く

・眉尻ゆるめ、引上げ、頬ゆるめ、微笑む        

・口楽に閉じ、舌自ずと上顎に接す

・息、胸から腹にゆっくり入り、腹から腰全体へ深くしみわたる

 

手(スワイショウ)

手を脱力して繰り返して動かし、健康効果を上げる動功の一種。元々は武術の基本功に属し、それが医療目的用いられるようになりました。様々な種類があるが、最もよく知られているのが、前後のです。腕を振っているので、肩、首のほぐしであるが、心臓が楽になり、頭がすっきりし、呼吸が深くなり、消化が促進され、便秘が治り、腕の経絡が通り、掌が敏感になり、脳が深く休まり、背骨が整うなどの効果があります。

手のコツは、なるべく力を抜いて振るということです。始めはある程度力で押してあげない腕は動かないが、動き出したら段々振り子の感覚で、振り子の重さに任せ、ただ揺らしているという感覚が大切です。こんなので効果があるのかな、と感じるくらい穏やかな動きでいい。

まず両足を肩幅ぐらいに開いて立ちます。23分間ゆったりした気持ちで楽にして、体の力を抜き、呼吸を整える。これを、放松(放鬆ホウショウ=リラクゼーション)といいます。肩を使って両腕を前方に振りだしていくが、振りだした手は臍の高さを超えないようにします。指は自然に力を抜いて開いて、肘は曲げない様に。振り戻る時は、おしりを超えて後ろへ行かないようにします。また前に振りだした時は、足裏の重心は後ろにいき、後ろに戻した時は、足裏の前に移動します。足裏感覚を意識してみましょう。

回数は前に振り、後ろへ戻して一回と数え、最初は500600回にして、段々2000回(約40分間)まで行えるようにするとよい。これは一つのムービング・メディテーショとなります。

捻りのはデンデン太鼓のように腕を脱力して振っていくやり方です。体幹の動きを伴い、動きも運動量も大きいので、無理のない範囲、110分程度でいいでしょう。

 

■八段錦 

 

■六字訣  

 

■自発功

自発功とは無意識運動のことで、生理学で言う錐体外路系の反射運動のことをいいます。アクビとか寝返りなどもそれに当たります。私たちの日常生活の大部分の運動の背後には、常に無限の錐体外路系の反射運動の連鎖が潜んでいます。内臓(不随意筋)とかホルモンの分泌とかいうことは自律神経に関わることで、もともと意識して動かすような領域ではありませんが、それらの故障は日頃の無意識な運動として表現されています。自然に起こってくる無意識運動を開発することで、錐体外路系の反射運動能力そのものを鍛え正常にすることによって、自律神経を整えていくことができます。無意識運動というのは、その人その人の体の状態によってその偏りを修正し、運動や姿勢が柔軟でスムースになるための独自のコースをもっており、各々にふさわしいバランスを回復していきます。体が敏感になり、直観力が磨かれます。

自発功はいろいろと別名で呼ばれてきました。活元運動、自動運動、本能療法、自然良能誘起法などと本質的には同じものです。古くは霊動法とか神道では魂振りと呼ばれ、さらに古くは神がかり(古代巫術)がその源流でしょう。世界各地でみられるシャーマニズムにもみられます。源流を探ることで、私たちは癒しの力(ヒーリング)は元々内にあり、それを最大限に引き出すことにあると再確認をするわけです。

まず私たちは身心を育む健康法として行うんだという、最初のボタンをかけることが必要です。最初のボタンをかけ違えてしまうと、最後もかけ違えたままで違う方向へと行ってしまうことがありますので。ここでは野口整体の活元運動の誘導で行います。

 

■氣功太極十五勢

 

■通天貫地功法

 

■遊龍功--動功十式

 

■小周天、大周天

 

■グルーミング氣功

グルーミングとは元々猫の毛繕いのことをいいますが、氣功の伝統の中には、活発に運動するのではなく、自分で撫でたり、擦ったり、手当てしたり、軽い関節運動をしてほぐしていくのがあります。按摩功、保健功と呼ばれるもので、古くは導引術といわれました。当会では、それを部分的に細密に整理して指導しています。目・顎・鼻・耳・頭皮・首のグルーミング、手・足のグルーミング、全身のグルーミング等

 

■ゆらし氣功 立位式・基本(左右、前後、回旋)、ゆすり、ゆられ、ゆらぎ、舞手、自在・気舞

 

■わかめ体操〈ゆらし氣功の応用編〉

背骨ゆらし(ゆらし氣功)は基本で、そこから氣舞やゆらぎ氣功に移行していきます。ゆらぎは別名、わかめ体操と呼びます。わかめ体操は一人でやるもの、二人組でやるもの、多人数掛けでやるものがあります。

◎ゆらぎ(一人わかめ体操)--立位。自分が波に揺られるわかめになったように、大きく又は小さくゆったりと体全体をゆらしていく。背骨ゆらしより穏やかで、自然に静寂な波にゆらいでいるようになっていく。波が段々と静まって、ゆらぎ瞑想に入っていく。           

◎二人組わかめ体操--一人が受け手(わかめ)、もう一人が掛け手(波の動き)になる。まず向き合って「相観」、リラックスする。礼に始まり礼に終る。掛け手は片手で静かにゆっくりと、波動がわかめの森を吹き貫けていくように、受け手の胸を押す。掛け手は自分の体の中心から受け手の方へ、波がゆっくりと押し寄せていくように、氣を通しながら相手を押す。氣が相手の体を通り抜ける様に押すこと。そして慣れてきたら、いろいろな方向(処)から押していく。

受け手は根をしっかりと置き、ただ波のゆれにゆらりと身をゆだねるように、相手の氣を受け流していく。そして、波の動きが止まり余韻を味わいながら、瞑想に入っていく。その他に受け手が根を一ヶ所に置かないで、波動に応じてゆらぎながら動いていく方法もある。(二人組わかめ体操・動)

◎わかめ体操多人数掛け(連弾)

 

■追手(ついしゅ)・追手瞑想

A(誘導者)は右掌を上にして出します。B(追手者)は同じく右掌を下に向け、Aの右手に重ねます。Aは自由に手を動かしていきます。Bはその手に逃げられないように追います。Bの感覚を高め、腰腹で追う感覚(中心感覚)を導く訓練法。目標は両者が完全に一体となり、互いの気の動きを察知し合い、誘導するも追手するも区別のない状況になることです。時には急流のように速く、時には大河のようにゆるやかに、時には凪のように静やかに、互いの気が求める速度と角度が、あたかも熟練した能役者のような美しい動きの軌跡を綾なしていきます。

 

■足圧法(二人組)

 

■揺動法(ゆすりタッチ)二人組

 

■タッピング(二人組)--両手の指頭(梅花掌の形)で交互にタントンと気持ちよく叩打する。

 

■集注法(愉氣、手当て)--怪我をした時、思わずそこを押さえる。これが最も自然で基礎的な愉氣である。痛い処があると思わず手を当て、そこをジィッと押さえていると痛みは止まり楽になる。誰にも教わったものでなく、これは本能的に皆やっている行為である。天のように澄み渡った碧空のような心に相手がフッと感応して、悪い処に氣が集まり、体力が動員されて治ってしまう。手当とは真にこのことをいう。氣功でいえば外氣功に当たる。いろいろな流派ややり方や呼び名があり、新興宗教では病気治しは一つのテーゼであり、この手当療法が使われている。

 

■温熱療法・温法

 

■邪気吐出法と深息法(漏氣法)

邪気吐出法--正座。両方の膝は拳二〜三つが入るくらいに開く。鼻から息を吸い、腰で息を止める。両手中指で鳩尾(剣状突起指3本分下)を押さえ、体内の老廃の氣をすべて吐き出すつもりで、体をこごめるよう(前屈)にして口から「ハァ〜」と柔らかい音を微かにさせながら、息を吐いていく。額が床に着くくらいまで倒し、息を吐ききったところで中指に加わった力をポンと抜く。フッと自然に息が入ると同時に体を起こしてくる。鳩尾が柔らかくなって欠伸が出てくるまで数回繰り返す。鳩尾は整体では第1調律点という。神経系の緊張・弛緩が集約される処、息が浅くなると硬くなる。様々な呼吸法があるが、この処を詰まらせない、硬くしないということがとても重要である。

☆みそぎの呼吸--邪気吐出法の要領で息を吐いて前屈していく。両手は膝上に置く。鳩尾が弛むように前屈していく。前屈角度はあまり深くならない方がいいが、床に頭が着くくらいまで前屈しないと弛まない人はそこまでやって構わない。吐ききったら、鼻から静かにゆっくり吸いながら上体をもどして、腰に決まったところで息を止める。これを繰り返すこと10回前後。15分ぐらいやるといいといわれる。(だいたい30回)心気が腰に満ちて温かく、邪氣がとれて、サッパリとして爽快になる。

☆漏氣法--邪気吐出法の後に行うとよい。氣を丹田に集める方法。正座。息を下腹から胸まで吸い上げて、その息を「ウ〜ム」と漏らして下腹に落とす。この時、下腹が充実する感じになる。「ム」で決まりも、少し息をこらえる。丹田の充実感を味わい、肛門を軽く閉じ、鼻から息を吐いていく。充実した氣を散らさずに吐く。漏氣法は深息法をという呼吸法をコンパクトにまとめたものである。

☆深息法--瞑目正座して姿勢を決め、口中をなめて唾液を溜め、初め口から息を吸い、次に鼻から吸って、吸いきったところで、その上がった肩が内部で落ちると同時に唾を飲み込み、その唾が下腹に落ちる感じと共に「ウ〜ム」と腹に収める。

 

■樹林氣功(樹功)—樹木の薬効

 

■氣功イメージトレーニング @「蓮花功」 

イメージの世界と実際の体験とは神経系の反応としては同じものであり違いないものです。ありありとイメージが思い浮かべられたときには、身体はイメージを現実として体験しています。イメージとは現実が創造される青写真であり、微妙なレベルでの現実そのものといってもいい。心に描いたイメージは心の次元での現実なので、身体を含むすべてのものは氣の集まった場であるように、イメージも氣の集まった場です。心がありありとイメージするほど気を呼び寄せ、現実を創り上げます。望むままに心に描いた通り現実を呼び寄せることが出来ます。後はその成長を信じて、それに向かって前進し続ける(習慣化)ことです。

一朶金蓮 半跏趺坐で全身をリラックスさせ、目は軽く閉じ、両手は胸(中・中丹田)で合掌します。合掌の隙間に息を吹きかけ蕾印(合掌の間に丸い空間を作る)とし、そこから蓮華印に移ります。蓮の花を持つように(蓮の花のように)、両手首をつけ、親指と小指を軽くつけ、他の指は自然に丸く曲げます。蓮の花が光輝き、四方を照らすと共に全身にも降り注がれる。そして蓮の花の上を清浄な露が流れ、自分の体内の濁った氣を洗い流していく、とイメージします。

蓮花盛開 蓮華印(一輪の蓮花を捧げる様に)の姿勢から胸(喉)の前で両掌を開いたり閉じたりしていきます。開くときは30pほど間をあけ、閉じる時は5pほど間をおくように。指は自然にリラックスし、次のようにイメージしながら手を動かします。

@   蓮の花が開くとき両手を広げ、蓮の花が閉じるとき両手を閉じていく。

A  蓮の花が開くとき自然に息を吸い、蓮の花が閉じるとき自然に息を吐く。

B  蓮の花が開くとき身体の毛孔も開き、蓮の花が閉じるとき毛孔も閉じる。

C  蓮の花が開くとき金色の光が輝き、蓮の花が閉じるとき露の珠がほとばしる。

D  蓮の花が開くとき虹色の気が立ち上がり、蓮の花が閉じるとき露が下りる。

E  蓮の花が開くとき煩悩がなくなり、蓮の花が閉じるとき心が自ら悟る。

F  蓮の花が開くとき濁り病んだ気が取り去られ、蓮の花が閉じるとき身体は透明になる。

G  蓮の花が開くとき蓮の香りが波のように寄せ、蓮の花が閉じるとき蓮の香りが鼻をおおう。

H  蓮の花が開くとき香気が四方に満ち、蓮の花が閉じるとき香気が千里に漂う。

I  蓮の花が開くとき露の珠がほとばしるように流れ、蓮の花が閉じるとき清い香りが甘く漂う。

J  蓮の花が開くとき私は蓮になり、蓮の花が閉じるとき蓮は私になる。

K  蓮の花が開くとき血脈が通じ身体は透明になり、蓮の花が閉じるときあるようでない虚空の世界に入る。

返老還童 蓮華印→蕾印→合掌印 両手を腰の腎兪穴に持ってきて上下に擦る。上げる時は息を吸いながら正氣を補い、下げる時は吐きながら邪氣を取り除く。帯脈に沿って両手を丹田に持ってきて叉手して丹田に氣を養う。

 

■気功イメージトレーニング A

内なる宝を掘り起こす作業です。まずからだをほぐし、腹式呼吸をしましょう。

A)身体の中の毒素、汚れたものが全部身体の外へ出ていくというイメージ

B)生命エネルギー(気)が身体いっぱいに入ってきて、全身に浸透していくイメージ

C)心の中のネガティブの感情や想念が心の外へ全部出ていって、浄化されるイメージ

D)心の中に生命エネルギーがいっぱい入ってきて、心が大きく柔らかくふくらんでいくイメージ

E)大宇宙と自分が光でつながっているイメージ。頭の上に強い一筋の光をイメージする

F)@宇宙の生命エネルギーを「光の微粒子」が空から降ってくるようにイメージする

 A全身にキラキラ輝くエネルギーが降りそそぎ、心もからだにもエネルギーが満ち溢れて輝いている自分をイメージする

 B心もからだも輝いている自分が、宇宙エネルギーの輝きと融合していくとイメージする

「宇宙のかなたから、キラキラ輝く光の微粒子のように宇宙エネルギーが降りそそいでいる。私の頭も肩も背中も全身が光で包まれ、心も体も光が満ち溢れ、とても安らいでいる。私の輝きは、宇宙の輝きの中に溶け込んで、私は宇宙そのもの(光)となっていく」

G)@合掌して、手のひらと指先に意識を集中する。大きく息を吐いて

A息を吸いながら、両手を上にあげ、光の中に両手を差し入れて光を受けるとイメージする。手に意識を集中し続ける。

B 光を浴びるように、息を吐きながら真横に腕を下ろす。

C 息を吸いながら両手で光のエネルギーを凝縮する。

D エネルギーを患部に押し込むように両手を当て、エネルギーが浸透し患部が癒されてくとイメージする。

H)@頭頂部にやわらかいピンポン玉ほどの大きさの仙薬(万病を癒す妙薬)を置いたとイメージする。吐く息も吸う息もできるだけ静かにゆっくりとして、そっと仙薬を見守る。(白隠禅師の軟蘇の法)

Aやがて仙薬は体温で溶けて頭皮の上を、じわじわとしたたり落ち始める。額や首筋へ流れてきた仙薬はべとつきもしなければ、さらさらとしすぎてもいけない。ほどよく温かく、仙薬で湿った皮膚はとても気持ちがいい。

B駸々として広がりつつ、仙薬は両肩、両腕、胸から腹にかけて広がっていく。体内に浸透した仙薬は肺、肝臓、胃、腸を潤していく。

C背筋に広がった仙薬は少しずつ下ってお尻へと降りていく。仙薬は身体のあちこちの痛みを集め、不快感を運び去ってくれる。やがて仙薬は両足を湿らせ、足の裏を覆いつくしてしまう。                                 

D全身を仙薬で完全に潤し終わったら、足の下に集まり溜まった仙薬が身体を温めてくれる。その様は名医が種々の薬物を集め煎じて薬湯を作り、湯船に満たしてくれたのに似て、臍から下を湯船につける腰湯にひたっているようである。仙薬は実に香しい。

 

■太氣神通功-光を纏う

@自然站(ゆすり、ゆらし、(すわいしょう)をしてゆるめておく)

A 抱球勢(下丹田) 息を吸いながら静かに気のボールを胸(中丹田)に運ぶ。

B 息を止め手を返し、気のボールを下に向ける。

C 静かに息を吐きつつ手を下げ、祓う感じで大地へ気を開く。(大地の気と融合)

D 息を吸いながら融合させた大地の気を導引する。

E 会陰を閉めながら、息を吸いつつ手を上に(眉間まで)あげて行き、吐きながら百会から天に気を開く。

F 息を吸いながら天の気を全身に覆う(光のオーラ)ように手を下げていく。

G しばらく光輝いている状態をイメージし、自然站椿にもどる。

H 動作と呼吸を心で見つめながら@〜Gを5回繰り返す。

I最後に収功をしっかり行う。左右から手を上げていき、喉元から下丹田まで下げていく。

 

■太氣神通功-天地を繋ぐ

 

■太氣神通功-日輪開闢

 

 

■太陽エネルギーをとりいれる

☀陽気吸収法

早朝太陽に向かって自然体で立つ。掌を太陽に向け、左右の親指、人差し指の先端を接し、三角形を作る。その三角形の中を通して太陽を凝視しながら、口をすぼめてスゥーと太陽の光線、微粒子すなわち陽気を吸収し、全身に満たすと観想する。次に頭を下げてハァーと息を吐き出す。この時は穢気邪気を吐き出す。このような呼吸を20回行う。

☀朝陽百呼

早朝太陽に向かって自然体で立つ。少し前屈して、手は前に垂らすようにして息を吐いていく。(邪気吐出)次に息を吸いながら上体を反らし、顔をあげて朝日を見る。僅かに踵を上げ爪先立ちとなる。手は左右に開いて、掌を太陽に向け陽気を吸収する。これを100回行う。

☀向陽服気功

太陽に向かって自然体で立つ。胸から倒すように前屈して、手をブラブラさせる。息を吸いながら上体を起こし(骨盤から)、両手を広げて上げていく。頭上で親指人差し指をくっつけて三角形を作り、天を仰ぎ止める。1/3だけ吐き、頭の邪気を払う。1/3だけ吐き、胸の邪気を払う。1/3だけ吐き、腹の邪気を払う。息を吐き切りながら下肢の邪気を払いながら前屈し、手をブラブラさせる。しばらくリラックス。息を吸いながら上体を起こし、両手を広げ太陽の気(プラーナ)を吸収する。それを丹田に送り込み充電する。これを3回行う。

☀日想観

午前中太陽に向かって自然体で立つ。額の前で左右の親指、人差し指の先端を接し輪を作り、掌を太陽に向け、ぬくもりを感じる。陽気を吸収しつつ、それを下腹部(下丹田)に導引する。手の輪の間から太陽を数秒見つめて、目からも光を入れ下腹部に光を注ぐ。下腹部が光で満ちたなら、全身に発散させ、全身が光輝いているとイメージする。手が疲れたら下げて丹田に置くか、左右に少し広げて奉げるようにする。雨降りの時は部屋の中で太陽の写真を見て行うか、電燈を見ながら太陽をイメージしてもよい。(坐式)病気の人は寝たままでもいい。日想観を行いつつ、病んでいるところに充分に光が注がれ、芯まで光が満ちるように想念する。ひたすら病が光のもとにさらされればいい。

☀日拝法 (古神道の行法)

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